【オーストラリア10月雇用統計】
 オーストラリア連邦統計局が19日に10月の雇用統計(就業者数や失業者数など雇用関連の結果)を発表。

 10月の就業者数(以下、季節調整値)は前月から+17万8800人。前月は▲4万2500人。
 失業者数は前月から+2万5500人。前月は+1万2200人。
 失業率は前月から+0.1ptの7.0%。

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 詳細はオーストラリア統計局で確認できます。

 10月の失業率は前月から+0.1ptの7.0%となりました。新型コロナウイルス感染拡大防止措置が一部緩和されたことから就業者数が増加、企業が吸収しきれず失業者数も増加したため失業率は上昇しましたが、市場予想(7.2%)を下回っています。

 就業者数は前月から+17万8800人と2か月ぶりに増加、失業者数も前月から+2万5500人と2か月連続で増加しました。失業者数が増加したため失業率は7.0%に上昇、しかし労働人口は増加しており労働参加率は前月から+0.9ptの65.8%となっています。
 労働参加率は今月の動きでウイルス感染拡大前の水準に戻っています。

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 次に就業者数の内訳をみるとフルタイム就業者数は前月から+9万7000人の864万3700人と2か月連続で増加しました。男性が前月から+10万100人と2か月ぶりに増加、女性は前月から▲300人と4か月ぶりに減少しています。

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 一方、パートタイム就業者数は前月から+8万1800人の413万200人と2か月ぶりに増加しました。男性が前月から+1万8700人と5か月連続で増加、女性は前月から+6万3100人と2か月ぶりに増加しています。

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 最後に失業者数の内訳をみると男性が前月から▲300人と2か月ぶりに減少、女性は前月から+2万8500人と2か月連続で増加しています。

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 今後ですが新型コロナウイルス感染拡大により都市封鎖措置が続いていたビクトリア州で感染の終息が視野に入ったとこから制限措置が緩和、企業が事業活動を再開しはじめており、失業給付を受け取るのに職探しを必要があることから就業者数は増加しそうです。

 ただ企業業績は悪化、国内・海外とも経済状況は持ち直しの動きが鈍っており、求人数を吸収しきれない状況は当面続きそうで失業者数も増加しやすく、失業率は高止まりが続きそうです。ビクトリア州の代わりではないですが、南オーストラリア州で都市封鎖措置が始まりましたが早めに解除される見通しで新型コロナウイルス感染状況がこのまま落ち着けば来年には失業率も低下に転じそうです。

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