【アメリカ9月中古住宅販売戸数】
 全米リアルター協会(NAR)が22日に9月の中古住宅販売戸数(企業が中古住宅を販売した戸数)を発表。

 9月の中古住宅販売戸数(季節調整済年率換算値)は前月比+9.4%の654万戸。前月は+2.0%。

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 詳細は全米リアルター協会で確認できます。

 9月の中古住宅販売戸数は前月比+2.4%の年率換算654万戸と4か月連続で増加しました。種類別で一戸建て住宅、集合住宅ともに増加、地区別も全4地域で増加、市場予想(630万戸)を上回っています。前年同月比では+20.9%と3か月連続で前年同月を上回っています。

 販売戸数を種類別でみると一戸建て住宅が前月比+9.7%の587万戸と4か月連続で増加、集合住宅も前月比+6.3%の67万戸と4か月連続で増加しました。
 前年同月比でみると基調となる一戸建て住宅は+21.8%と前月(+10.5%)を上回り、集合住宅も13.6%と前月(+6.8%)から加速しています。

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 地域別にみると「南部」(+22万戸)をはじめ「北東部」(+12万戸)、「西部」(+12万戸)、「中西部」(+10万戸)のいずれもが大きく増加しています。

 一方、在庫戸数は前月比▲1.3%の147万戸と4か月連続で減少、前年同月比▲19.2%と前月から下げ幅を拡大しました。種類別にみると一戸建て住宅が前月比▲2.4%と4か月連続で減少したのに対し集合住宅は前月比+2.3%と5か月連続で増加しています。

 供給月数は販売戸数の増加に伴い前月から▲0.3か月の2.7か月となりました。種類別にみると一戸建て住宅は前月から▲0.3か月の2.5か月、集合住宅は前月から▲0.2か月の4.0か月となっています。

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 販売価格(中央値)は前年同月比+14.8%の31万1800ドルと前月(+11.3%)から加速しました。種類別にみると一戸建て住宅(+15.2%)は前月(+11.7%)から加速、集合住宅(+9.9%)も前月(+7.8%)から加速しています。

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 今後ですが新型コロナウイルス感染拡大を受けて在宅勤務のため都市圏から郊外に引っ越す動きが広がっており住宅ローン金利の低さもあり需要が強い状態が続きそうです。
 ただ在庫戸数は一戸建て住宅が前年同月を大きく下回っており住宅販売価格はじょすほう、雇用情勢が好転していないことを考えるとさほど遠くない未来で頭打ちとなりそうです。

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