【アメリカ4月小売売上高】
 米商務省が15日に4月の小売売上高(小売業の販売合計)を発表。

 4月の小売売上高(以下、季節調整値)は前月比▲0.2%、前月は+1.7%。

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 詳細は米国勢調査局で確認できます。

 4月の小売売上高は前月比▲0.2%と2ヶ月ぶりに減少しました。自動車・同部品やガソリンスタンドが減少、市場予想(+0.2%)を下回っています。
 なおブレが大きい自動車・同部品、建設資材・園芸、ガソリンスタンドや飲食サービスを除くコア小売売上高も前月比▲0.0%と2ヶ月ぶりに減少しています。

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 品目別にみると「ガソリンスタンド」(+1.8%)が3ヶ月連続で増加、「飲食サービス」(+0.2%)が4ヶ月連続で増加したのに対し「自動車・同部品」(▲1.1%)や「建設資材・園芸」(▲1.9%)は2ヶ月ぶりに減少しています。

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 コア小売売上高に含まれる部門では「総合小売」(+0.2%)や「食品・飲料」(+0.2%)が増加したのに対し「家電製品」(▲1.3%)や「無店舗小売」(▲0.2%)が減少しています。

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 基調をみるため前年同月比(季節調整値)でみると小売売上高全体では前年同月比+3.1%と前月(+3.8%)から鈍化、コア小売売上高も前年同月比+2.9%と前月(+3.6%)から鈍化しました。ブレが大きいため3ヶ月移動平均でみると3%近傍に加速しています。

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 今後ですが3月の急増に対して4月は小幅の減少にとどまっており消費支出の勢いは強くはないものの緩やかな増加は維持できるように見えます。ただ原油価格上昇により燃料価格の上昇や中国からの輸入品については追加関税措置により価格が上昇しそうで品目によっては売上が鈍るかもしれません。

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