【フランス11月鉱工業生産】
フランス国立統計経済研究所(INSEE)が10日に11月の鉱工業生産を発表。
11月の鉱工業生産指数は前月比1.3%減の102.53(2015年=100)、前月は1.3%増。
詳細はフランス国立統計経済研究所で確認できます。
11月の鉱工業生産は前月比1.3%減と2ヶ月ぶりに減少しました。エネルギー生産が減少したほか製造業が機械類を中心に減少、市場予想(横ばい)を下回っています。
産業別にみると鉱工業生産の8割を占める「製造業」(▲1.4%)、2割を占める鉱業・電力・ガス・上下水道(▲0.9%)が2ヶ月ぶりに減少しました。一方、指数に含まれない建設業(+1.4%)は2ヶ月ぶりに増加しています。
財別にみると消費財では耐久消費財(▲2.4%)、非耐久消費財(▲1.3%)ともに2ヶ月ぶりに減少しました。また企業の設備投資に関連する資本財(▲0.4%)や中間財(▲2.2%)も2ヶ月ぶりに減少しています。
製造業を業種別にみると「自動車・トレーラー」(▲3.3%)や「産業機械・機器」(▲2.9%)、「精密・電子・光学製品」(▲2.0%)が2ヶ月ぶりに減少したほか「コークス・精錬」(▲10.6%)が2ヶ月連続で減少しました。
今後ですが政府が進める経済政策に対して昨年末から抗議デモが頻発する状況が続いており消費者、企業ともに景況感は悪化し続け、家計の消費支出は伸び悩みやすく、結果として工業生産も拡大しづらい状況がまだ続きそうです。またこれまで底堅い動きをしていた輸出が11月は落ち込んだことも気になるところで、もう一段生産は抑制されるかもしれません。
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