【ドイツ9月消費者物価指数】
 ドイツ連邦統計庁が12日に9月の消費者物価指数(家計に係る財・サービスの価格)改定値を発表。

 9月の消費者物価指数は前月比0.4%上昇、前年同月比2.3%上昇。前月は2.0%上昇。

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 詳細はドイツ連邦統計局で確認できます。

 9月の消費者物価指数・改定値は前月比0.4%上昇、前年同月比2.3%上昇と前月(2.0%上昇)から加速しました。食品価格やエネルギー価格、被服価格が上昇したのに対し旅行費用などが低下、エネルギーを除く総合指数(コア)は前年同月比1.6%上昇と前月(1.5%上昇)から加速しています。

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 全体の1割程度を占める食品は前月比0.9%上昇、前年同月比2.8%上昇と前月(2.6%上昇)から加速しました。「果物」(4.7%上昇→2.7%上昇)が前月から鈍化したのに対し「野菜」(3.5%上昇→12.8%上昇)が前月から加速しています。
 一方、エネルギーは前月比2.0%上昇、前年同月比7.7%上昇と前月(6.9%上昇)から加速しました。「燃料油」(29.7%上昇→+35.8%上昇)や「自動車燃料・オイル」(12.3%上昇→12.9%上昇)が前月から加速しています。

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 財・サービス別にみると財は前月比1.4%上昇、前年同月比3.1%上昇と前月(2.7%上昇)から加速しました。食品・エネルギーの動きを除くと半耐久財では「衣類」(1.1%低下→0.4%上昇)が3ヶ月ぶりに前年同月を上回り、耐久財では「玩具・ゲーム」(2.6%上昇→3.1%上昇)が前月から加速しています。

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 一方、サービスは前月比0.4%低下、前年同月比1.5%上昇と前月(1.4%上昇)から加速しました。「家賃」(1.6%上昇→1.5%上昇)が前月から鈍化したのに対し「パック旅行」(1.9%上昇→+3.1%上昇)や「宿泊サービス」(2.1%上昇→2.7%上昇)が前月から加速しています。

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 今後ですがエネルギー価格や食品価格が予想外に上昇しており10月も今の水準を維持しそうですが、ほかの財・サービス価格は雇用が堅調な割には賃金の動きが鈍いこともあり価格上昇圧力は強まらず、エネルギーを除く物価上昇率は2%近傍で推移しそうです。

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