【イギリス8月消費者物価指数】
 英国立統計局が19日に8月の消費者物価指数(家計に係る財・サービスの価格)を発表。
 
 8月の消費者物価指数は前年同月比2.7%上昇。前月は2.5%上昇。
 エネルギー・食品・酒・たばこを除く総合指数(コア)は前年同月比2.1%上昇。前月は1.9%上昇。

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 詳細は英国立統計局で確認できます。

 8月の消費者物価指数は前年同月比2.7%上昇と前月(2.5%上昇)から加速しました。食品価格が加速したのに対しエネルギー価格は鈍化、エネルギー・食品・酒・たばこを除いた総合指数(コア)は前年同月比2.1%上昇と前月(1.9%上昇)から加速しています。

 指数の1割近くを占める食品は前年同月比2.1%上昇と前月(1.9%上昇)から加速しました。「食用油脂」(+11.8%→+0.1%)などが前月から鈍化したのに対し「野菜」(+1.2%→+3.0%)などが前月から加速しています。

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 一方、エネルギーは前年同月比8.9%上昇と前月(9.3%上昇)から鈍化しました。「燃料・潤滑油」(+13.0%→+12.2%)が前月から鈍化しています。

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 財・サービス別にみると財は前年同月比2.8%上昇と前月(2.6%上昇)から加速しました。上記のように食品やエネルギーを除いた「非エネルギー製品」(+1.2%→+1.4%)は前月から加速しています。
 非エネルギー製品の内訳をみると「被服及び履物」(▲0.4%→+0.3%)が2ヶ月ぶりに前年同月を上回ったほかゲーム・おもちゃを含む「音響・映像機器を除く教養娯楽財」(+3.6%→+4.2%)が前月から加速しています。

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 サービスも前年同月比2.5%上昇と前月(2.3%上昇)から加速しました。「通信サービス」(+1.6%→+0.3%)などが前月から鈍化したのに対し「船舶旅客輸送」(+4.7%→+13.9%)や劇場入場料を含む「観光交流サービス」(+3.9%→+5.9%)などが前月から加速しています。

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 今後ですが8月は物価上昇率が予想外に加速しましたが内容を見ると一時的な値動きによるところが大きいように見えてこのまま上げ幅を順調に拡大していくようには見えません。ただ賃金上昇率は物価上昇率を若干上回る状況が続いており徐々にですが価格上昇圧力は強まり物価上昇率は加速しやすくなりそうです。

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