【アメリカ8月小売売上高】
 米商務省が14日に8月の小売売上高(小売業の販売合計)を発表。

 8月の小売売上高(以下、季節調整値)は前月比0.1%増、前月は0.7%増(速報値0.5%増)。

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 詳細は米国勢調査局で確認できます。

 8月の小売売上高は前月比0.1%増と7ヶ月連続で増加しました。ガソリンが伸びたのに対し自動車や衣服の売上が減少、市場予想(0.4%増)を下回っています。ただし前月が上方修正されており見た目ほど弱い内容ではありません。
 ブレが大きい自動車・同部品、建設資材・園芸、ガソリンスタンドや飲食サービスを除くコア小売売上高は前月比0.2%増と2ヶ月連続で増加していますた。

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 品目別にみると「自動車・同部品」(▲0.8%)が3ヶ月連続で減少したのに対し「ガソリンスタンド」(+1.7%)が5ヶ月連続で増加、「飲食サービス」(+0.2%)も4ヶ月連続で増加しています。

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 コア小売売上高に含まれる部門では「衣服・装飾品」(▲1.7%)や「家具・家財道具」(▲0.3%)が減少したのに対し「無店舗小売」(+0.7%)、「その他小売」(+2.3%)、「医薬・化粧品」(+0.5%)などが増加しています。

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 基調をみるため前年同月比(季節調整値)でみると小売売上高全体では前年同月比6.7%増と前月(6.6%増)から加速、コア小売売上高は前年同月比5.3%増と前月(5.5%増)から鈍化しました。ブレが大きいため3ヶ月移動平均でみるとともに4%を超える大きな伸びを維持しています。

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 今後ですがガソリン価格上昇に伴いガソリンスタンドの売上が伸びた模様で他の支出に対し影響を与えるように見えます。ただ消費者を取り巻く環境は雇用情勢や減税措置などから悪いとは考えにくく、消費支出は一定の伸びを維持しそうです。
 気になるのは引き続き低調な動きをしている趣味用品でして趣味時間が少なくなっているのか消費意欲は強まってはいないのかもしれないとか。


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