【アメリカ6月消費者物価指数】
 米労働省が12日に6月の消費者物価指数(家計に係る財・サービスの価格)を発表。

 6月の消費者物価指数・総合は前月比0.1%上昇、前年同月比2.9%上昇。前月は2.8%上昇。

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 詳細は米労働省で確認できます。

 6月の消費者物価指数は前月比0.1%上昇と3ヶ月連続で上昇、前年同月比2.9%上昇と前月(2.8%上昇)から加速しました。前月比では食品が上昇、エネルギーが低下、前年同月比ではともに加速、食品・エネルギーを除いた総合(コア)は前月比0.2%上昇、前年同月比2.3%上昇と前月(2.2%上昇)から加速しています。

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 食品は前月比0.2%上昇と2ヶ月ぶりに上昇しました。「肉・豚・魚・卵」(▲0.6%)が低下したのに対し「穀物」(+0.6%)や「乳製品」(+0.7%)、「野菜・果物」(+0.5%)などが上昇しています。
 前年同月比は1.4%上昇と前月(1.2%上昇)から鈍化しました。「肉・鳥・魚・卵」(+2.3%→+1.2%)が前月から鈍化したのに対し「穀物」(▲0.2%→+0.5%)や「乳製品」(▲0.6%→+0.4%)、「野菜・果物」(▲0.4%→+0.2%)などが前年同月を上回っています。

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 エネルギーは前月比0.3%低下と3ヶ月ぶりに低下しました。「ガソリン」(+0.5%)が上昇したのに対し「電気代」(▲1.4%)が低下しています。
 前年同月比は12.0%上昇と前月(11.7%上昇)から加速しました。「電気代」(+1.0%→▲0.1%)が前年同月を下回ったのに対し「ガソリン」(+21.8%→+24.3%)が前月から加速しています。

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 食品・エネルギーを除く財は前月比横ばいとなりました。「衣服」(▲0.9%)が低下したのに対し「中古車・トラック」(+0.7%)が上昇しています。
 前年同月比は0.2%低下と前月(0.3%低下)から下げ幅を縮小しました。「衣服」(+1.4%→+0.6%)が前月から鈍化したのに対し「新車」(▲1.1%→▲0.5%)や「新車」(▲1.7%→▲0.7%)が前月から下げ幅を縮小しています。

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 エネルギーを除くサービスは前月比0.2%上昇しました。「航空運賃」(▲0.9%)が低下したのに対し「入院費」(+0.8%)、「帰属家賃」(+0.3%)などが上昇しています。
 前年同月比は3.1%上昇と前月(3.0%上昇)から加速しました。「病院費」(+4.5%→+4.7%)が前月から加速しています。

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 今後ですが食品価格は小幅ながらプラス圏での推移が続きそうですが、エネルギー価格は原油価格の動向をみると上げ幅は限定的なものになりそうです。
 食品・エネルギーを除く財は医薬品などを除いて上昇圧力が乏しく、エネルギーを除くサービスは輸送や医療関連に価格上昇圧力がある品目があるものの広がっているようには見えず、物価上昇率は3%近傍、コアについては2%前半で推移しそうです。

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