【4月第3次産業活動指数】
 経済産業省が12日に4月の第3次産業活動指数(非製造業やサービス業などの生産活動)を発表。

 4月の第3次産業活動指数(以下、季節調整値)は前月比1.0%上昇の106.1(2010年=100)。前月は0.3%低下。

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 経済産業省は基調判断を「持ち直しの動きふが見られる」と上方修正しました。

 詳細は経済産業省で確認できます。

 4月の第3次産業活動指数(季節調整値)は前月比1.0%上昇と2ヶ月ぶりに上昇しました。情報通信業や金融業・保険業が好調だったほか小売業や宿泊業を含む生活娯楽関連が伸びているのが目立ちます。

 業種別にみるとソフトウェア販売が好調だったことから「情報通信業」(+2.5%)、金融機関の貸出が増加したことから「金融業・保険業」(+2.5%)、自動車販売台数増加により「小売業」(+2.3%)、スポーツ関連や宿泊施設が好調だったことから「生活娯楽関連サービス」(+2.0%)など8業種が上昇しています。
 一方、宅配料金の値上げから「運輸業・郵便業」(▲0.7%)など3業種が低下しています。

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 対事業所と対個人に再編集した系列でみると「対事業所サービス」(+0.8%)が2ヶ月ぶりに上昇、「対個人サービス」(+1.1%)も3ヶ月ぶりに上昇しました。3ヶ月移動平均でみると対事業所サービス、対個人サービスともに横ばい圏での推移となっています。

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 さらに対個人サービスの内訳をみると「非選択的個人向けサービス」(+0.6%)が2ヶ月ぶりに上昇、「し好的個人向けサービス」(+1.3%)は2ヶ月連続で上昇しました。3ヶ月移動平均でみると非選択的個人向けサービスは緩やかに上昇、し好的個人向けサービスは横ばい圏での推移となっています。

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 原数値でみると前年同月比1.4%上昇と前月(0.9%上昇)から上げ幅を拡大、14ヶ月連続で前年同月を上回りました。細かくみると「生活娯楽関連サービス」(+1.3%→▲0.1%)が前年同月を下回ったのに対し「卸売業」(+1.3%→+3.8%)が上げ幅を拡大、「情報通信業」(▲0.3%→+0.6%)が3ヶ月ぶりに前年同月を上回ったほか「小売業」(▲0.2%→+1.0%)も4ヶ月ぶりに前年同月を上回っています。

 今後ですが各業種の動きをみると上向いた業種が多いですが寄与が大きい業種はブレが大きく持続的なのかが気になるところです。実は昨年も同時期に似たような動きが見られまして、その後はやや低調となっており今の段階で持ち直していると判断するのはいかがなのかなと思うのですが…。
 それにしても8年たっても2010年の水準と比較でさほど上がっていないのがさびしいところです

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