【フランス2月鉱工業生産】
 フランス国立統計経済研究所(INSEE)が10日に2月の鉱工業生産を発表。

 2月の鉱工業生産指数は前月比1.2%増の104.05(2015年=100)、前月は1.8%減。
 
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 詳細はフランス国立統計経済研究所で確認できます。

 2月の鉱工業生産は前月比1.2%増と2ヶ月ぶりに増加しました。強烈な寒波の影響で電力・ガス需要が増大した一方、輸送機器を中心に製造業の生産が減少したこともあり、市場予想(1.4%増)を下回っています。

 産業別にみると鉱工業生産の8割を占める製造業(▲0.6%)が4ヶ月連続で減少したのに対し2割を占める鉱業・電力・ガス・上下水道(+11.5%)も電力需要が急増したため2ヶ月ぶりに増加しました。指数に含まれない建設業(+2.8%)は2ヶ月ぶりに増加しています。

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 財別にみると消費財では自動車など耐久消費財(▲4.3%)が2ヶ月連続で減少したのに対し食品など非耐久消費財(+1.2%)が4ヶ月ぶりに増加しました。一方、企業の設備投資に関連する資本財(▲1.8%)は2ヶ月ぶりに減少、中間財(▲0.4%)も2ヶ月連続で減少しています。

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 製造業を業種別にみると「食品・飲料・たばこ」(+0.7%)が2ヶ月連続で増加したのに対し自動車・トレーラーを含む「輸送機器」(▲3.2%)が3ヶ月連続で減少したほか産業機械や電気機械・電子部品を含む「機械類」(▲2.8%)も3ヶ月ぶりに減少しています。

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 今後ですが2月は寒波の影響が大きく参考程度にとどめたほうがよさそう、ただ製造業を取り巻く環境は輸出減や通貨高などでやや悪化しており生産の伸びは鈍化するように見えます。あと消費が雇用者の増加もあり底堅いのは良いのですが、大規模なストライキが発生しておりフランス経済の先行きは不透明感が強くなっていることが生産にどのような影響を…

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