【アメリカ2月住宅着工・建築許可件数】
 米商務省が15日に2月の住宅着工・建築許可件数(建設開始または建設許可された住宅件数)を発表。

 2月の住宅着工件数(以下、季節調整済年率)は前月比7.0%減の123万6000戸、前月は132万9000戸に修正(速報132万6000戸)。
 住宅建築許可件数は前月比5.7%減の129万8000戸、前月は137万7000戸に修正(速報139万6000戸)。

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 詳細は米商務省で確認できます。

 2月の住宅着工件数は前月比7.0%減の年率換算123万6000戸と2ヶ月ぶりに減少しました。市場予想(128万戸)を下回ったものの種類別にみると1戸建て住宅は増加しており、購入予定者の住宅購入意欲は強い状態が続いていると判断できます。

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 種類別にみると基調を示す1戸建て住宅(+2.9%)は2ヶ月連続で増加、ブレが大きい集合住宅(▲28.0%)は3ヶ月ぶりに減少しました。3ヶ月移動平均をみると1戸建て住宅は上向き、集合住宅は上下にかなりぶれつつ横ばい圏での推移となっています。

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 地域別にみると「中西部」(+7.6%)が4ヶ月ぶりに増加したのに対し「北東部」(▲3.5%)が2ヶ月ぶりに減少、「南部」(▲7.3%)も2ヶ月ぶりに減少したほか、「西部」(▲12.9%)も4ヶ月ぶりに減少しました。

 一方、着工件数の先行指標である住宅建築許可件数は前月比5.7%減の年率換算129万8000戸と2ヶ月ぶりに減少しました。ここ2ヶ月ややもたつきましたが増加傾向を維持していると判断できます。

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 種類別にみると1戸建て住宅(▲0.6%)は2ヶ月連続で減少、集合住宅(▲14.8%)は2ヶ月ぶりに減少しました。着工件数と同様に3ヶ月移動平均をみると1戸建て住宅は増加基調、集合住宅もかなり上下にぶれつつ僅かですが上向きつつあるように見えます。

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 今後ですが基調となる一戸建て住宅の動きを見ると着工件数は増加基調が維持されているのに対し先行する建築許可件数は頭打ちになっているように見えることから伸びづらくなるように見えます。

 雇用統計などから購入予定者の収入状況は上向く動きが続いているほか住宅市場指数などから住宅需要の強さは確認できるものの人手不足や住宅用地、木材などの確保が難しい状態になっていることを考えるとやはり着工件数は伸びづらそうです。

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