【フランス11月鉱工業生産】
 フランス国立統計経済研究所(INSEE)が10日に11月の鉱工業生産(事業所における生産状況)を発表。

 11月の鉱工業生産指数は前月比0.5%減の105.51(2010年=100)。前月は1.7%増。

2018011008

 詳細はフランス国立統計経済研究所で確認できます。

 11月の鉱工業生産は前月比0.5%減と3ヶ月ぶりに減少しました。機械類や化学製品、医薬品の生産減少が影響、市場予想と一致しています。

 産業別にみると鉱業・電力・ガス・上下水道(+2.0%)も電力需要が持ち直したため2ヶ月ぶりに増加したのに対し鉱工業生産の8割を占める製造業(▲1.0%)は3ヶ月ぶりに減少、指数には含まれない建設業(▲0.5%)も3ヶ月ぶりに減少しています。

2018011009

 財別にみると自動車など耐久消費財(+6.9%)が2ヶ月ぶりに急増しましたが、企業の設備投資に関連する資本財(▲0.9%)は2ヶ月ぶりに減少、中間財(▲1.5%)も5ヶ月ぶりに減少しています。

2018011010

 製造業を業種別にみると「輸送機器」(+3.2%)が2ヶ月連続で増加したのに対し産業機械を含む「機械類」(▲3.7%)、「食品・飲料・たばこ」(▲0.7%)が2ヶ月ぶりに減少したほかその他製造業に含まれている「化学製品」(▲4.0%)や「医薬品」(▲2.3%)も減少しています。

2018011011

 今後ですが内需が雇用増加などで底堅くなっているほか、外需も輸出は11月は減少したものの増加傾向は維持されているようで当面は緩やかな生産増加が続きそうです。


人気ブログランキングに参加しています。
参考になったと思われた方はクリックしていただけると幸いです。
人気ブログランキング