【イギリス11月消費者物価指数】
 英国立統計局が12日に11月の消費者物価指数(家計に係る財・サービスの価格)を発表。
 
 11月の消費者物価指数は前年同月比3.1%上昇。前月は3.0%上昇。
 エネルギー・食品・酒・たばこを除く総合指数(コア)は前年同月比2.7%上昇。前月は2.7%上昇。

2017121206

 詳細は英国立統計局で確認できます。

 11月の消費者物価指数は前年同月比3.1%上昇と前月(3.0%上昇)から上げ幅を拡大しました。エネルギーや交通サービスの価格が上げ幅を拡大したためでエネルギー・食品・酒・たばこを除いた総合指数(コア)は前年同月比2.7%上昇と前月と一致しています。

 指数の1割近くを占める食品は前年同月比4.4%上昇と前月(4.2%上昇)から上げ幅を拡大しました。「調味料・菓子類」(+1.2%→+4.3%)や「魚介類」(+8.5%→+9.3%)が前月から上げ幅を拡大しています。

 一方、エネルギーは前年同月比5.0%上昇と前月(4.8%上昇)から上げ幅を拡大しました。「燃料油」(+3.2%→+17.3%)が前月から上げ幅を拡大しています。

2017121207

 財・サービス別にみると財は前年同月比3.3%上昇と前月と一致しました。上記のように食品やエネルギーが前月から上げ幅を拡大したのに対し「非エネルギー」(+2.6%→+2.5%)は前月から上げ幅を拡大しています。
 非エネルギーの内訳を見ると「自動車・同部品」(+2.5%→+2.8%)が前月から上げ幅を拡大したのに対し「家事用品」(+3.2%→+2.8%)が前月から上げ幅を縮小しています。

2017121208

 一方、サービスは前年同月比2.8%上昇と前月(2.7%上昇)から上げ幅を拡大しました。「航空運賃」(▲2.5%→+0.9%)がプラスに転じたほか「宿泊サービス」(+3.4%→+3.8%)が前月から上げ幅を拡大しています。

2017121209

 今後ですが原油価格の動きからエネルギー価格はプラス圏を維持、燃料価格の動きを受けて輸送・運賃料金の加速しそうです。他の財やサービスの価格は落ち着いた動きになっているものの同日に発表された生産者投入指数、算出指数ともに上げ幅を拡大しているところを見ると物価上昇率の今の水準よりもうひと伸びありそうです。 

人気ブログランキングに参加しています。
参考になったと思われた方はクリックしていただけると幸いです。
人気ブログランキング