satoki_segawa

こぼれおちるもの

個人的な経済指標観測と実践している投資状況のメモです。

2020年09月

30 9月

今週の経済指標(9月27日-10月3日)

【主な経済指標:注目度5段階】
■27日(日)
なし

■28日(月)
★★☆☆☆ 日本:景気動向指数-改訂
★☆☆☆☆ マレーシア:貿易収支
★☆☆☆☆ メキシコ:貿易収支
★★☆☆☆ メキシコ:失業率
★★☆☆☆ アメリカ:ダラス連銀製造業指数

■29日(火)
★★☆☆☆ 韓国:企業景況感指数
★★★☆☆ 韓国:鉱工業生産
★★★☆☆ 韓国:サービス業生産高
★★☆☆☆ 韓国:小売売上高
★★☆☆☆ ベトナム:国内総生産
★★☆☆☆ フランス:消費者信頼感指数
★★☆☆☆ スペイン:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ イギリス:消費者信用残高
★☆☆☆☆ スペイン:企業景況感指数
★★★☆☆ ドイツ:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ アメリカ:卸売在庫
★★★☆☆ アメリカ:S&Pケースシラー住宅価格指数
★★★★☆ アメリカ:CB消費者信頼感指数

■30日(水)
★★★★☆ 日本:商業動態統計-速報
★★★★☆ 日本:鉱工業指数-速報
★★★★☆ 中国:製造業PMI
★★★★☆ 中国:非製造業PMI
★★☆☆☆ オーストラリア:建築許可件数
★★★☆☆ 中国:Caixin製造業PMI
★☆☆☆☆ タイ:鉱工業生産
★★★☆☆ 日本:住宅着工件数
★★★☆☆ ドイツ:小売売上高
★★☆☆☆ ドイツ:輸入物価指数
★★★★☆ イギリス:国内総生産-改訂
★★☆☆☆ イギリス:ネーションワイド住宅価格
★★☆☆☆ イギリス:経常収支
★★☆☆☆ フランス:消費者物価指数-速報
★☆☆☆☆ トルコ:貿易収支
★☆☆☆☆ スイス:景気先行指数
★★★☆☆ ドイツ:失業率
★☆☆☆☆ インド:経常収支
★☆☆☆☆ イタリア:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ ブラジル:失業率
★★★★☆ アメリカ:国内総生産-改訂
★☆☆☆☆ アメリカ:シカゴPMI
★★☆☆☆ アメリカ:住宅販売保留件数
★★☆☆☆ アメリカ:原油在庫量

■1日(木)
★☆☆☆☆ オーストラリア:製造業PMI
★★★★★ 日本:日銀短観
★★☆☆☆ 韓国:貿易収支
★★☆☆☆ 日本:製造業PMI
★★☆☆☆ インドネシア:消費者物価指数
★☆☆☆☆ インドネシア:企業景況感指数
★★☆☆☆ インド:製造業PMI
★☆☆☆☆ ロシア:製造業PMI
★☆☆☆☆ スイス:小売売上高
★★☆☆☆ スイス:消費者物価指数
★★☆☆☆ スペイン:企業景況感指数
★☆☆☆☆ チェコ:製造業PMI
★☆☆☆☆ スイス:製造業PMI
★★☆☆☆ イタリア:製造業PMI
★★☆☆☆ フランス:製造業PMI-改訂
★★★☆☆ ドイツ:製造業PMI-改訂
★★☆☆☆ イタリア:失業率
★★☆☆☆ フィリピン:政策金利
★★★☆☆ イギリス:製造業PMI-改訂
★☆☆☆☆ メキシコ:企業景況感指数
★★★★★ アメリカ:個人所得・支出
★☆☆☆☆ カナダ:製造業PMI
★★★☆☆ アメリカ:製造業PMI-改訂
★★★★★ アメリカ:ISM製造業景況感指数
★★★☆☆ アメリカ:建設支出
★☆☆☆☆ ブラジル:貿易収支

■2日(金)
★★★★☆ 日本:労働力調査
★★★★☆ 日本:一般職業紹介状況
★☆☆☆☆ 日本:マネタリーベース
★★★☆☆ オーストラリア:小売売上高
★★★☆☆ 日本:消費動向調査
★☆☆☆☆ ブラジル:鉱工業生産
★★★★★ アメリカ:雇用統計
★★★☆☆ アメリカ:ミシガン大学消費者信頼感指数-改訂
★★★★☆ アメリカ:製造業新規受注

■3日(土)
なし
27 9月

8月チェーンストア販売統計を振り返る

【8月チェーンストア販売統計】
 日本チェーンストア協会が25日に8月のチェーンストア販売統計(日本チェーンストア協会に加盟している企業の販売額合計)を発表。

 8月のチェーンストア総販売額は前年同月比+6.8%(店舗数調整後)の1兆860億円。前月は+1.3%。

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 詳細は日本チェーンストア協会で確認できます。

 8月のチェーンストア販売額は前年同月比+3.3%と前月(+2.6%)から加速、4か月連続で前年同月を上回りました。新型コロナウイルス感染拡大により外食や外出の自粛から衣料品が前年を大きく下回ったのに対し食料品は好調を維持、住関品も前年同月を上回っています。

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 販売額の7割を占める食料品は前年同月比+6.8%と前月(+4.5%)から加速したものの7か月連続で前年同月を上回りました。
 長雨で価格が高騰した「農産品」(+11.5%→+17.6%)や内食需要の高さから「畜産品」(+9.0%→+10.6%)、「水産品」(+10.1%→+11.0%)が高い伸びを維持したほか高温になったこともあり「惣菜」(▲0.4%→+0.7%)が5か月ぶりに前年同月を上回っています。

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 続いて1割を占める「衣料品」は前年同月比▲16.3%と前月(▲13.4%)から下げ幅を拡大、11か月連続で前年同月を下回りました。
 スーツやジャケットを含む「紳士衣料」(▲11.6%→▲19.2%)やフォーマルを含む「婦人衣料」(▲17.8%→▲22.0%)が下げ幅を拡大しています。

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 最後に2割を占める住関品は前年同月比+2.0%と前月(+5.1%)から鈍化しましたが3か月連続で前年同月を上回りました。
 弁当箱やキッチン用品、ウェットティッシュなどを含む「日用雑貨品」(+2.8%→+2.5%)は底堅い動きだったのに対し化粧品を含む「医薬・化粧品」(+1.2%→▲1.5%)や液晶テレビを含む「家電製品」(+10.3%→▲4.9%)が前年同月を下回っています。

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 今後ですが新型コロナウイルスの感染拡大は続いており状況に変化がないことから9月も8月の同様の動きとなりそうです。食料品は農産品の価格が落ち着きつつあるものの内食需要が一定の強さを維持前年同月を上回る状況が続きそうです。
 続いて衣料品ですがGotoトラベルキャンペーンの影響は限定的で不要不急の支出を避ける動きが続きやすいことから前年同月を下回る動きが続きそうです。住関品は家電製品や家具はポイント還元策の反動もあり低調となりそうで衛生用品や調理用品は好調なもののドラッグストア等の競合店舗のことも考えると前年並みで推移できるかどうかというところに。

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27 9月

7月毎月勤労統計調査確報を振り返る

【7月毎月勤労統計調査確報】
 厚生労働省が25日に7月の毎月勤労統計調査(賃金、労働時間及び雇用の実態調査)確報を発表。
 
 7月の現金給与総額は前年同月比▲1.5%の36万8756円。
 うち一般労働者は前年同月比▲2.5%の48万5891円、パートタイム労働者は前年同月比+0.2%の10万3976円。

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 詳細は厚生労働省で確認できます。

 7月の現金給与総額は前年同月比▲1.5%と前月(▲2.0%)から下げ幅を縮小しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため小売店や飲食店、娯楽施設を中心に営業時間短縮が続いており労働時間が短縮されたことが影響しています。

 現金給与総額を細かくみると所定内給与は前年同月比+0.2%の24万6270円と前月(+0.4%)から鈍化、所定外給与は前年同月比▲17.1%の1万6222円と前月(▲24.5%)から下げ幅を縮小しました。
 所定内給与と所定外給与を合わせたきまって支給する給与(定期給与)は前年同月比▲1.1%の26万2492円と前月(▲1.5%)から下げ幅を縮小、賞与など特別給与は前年同月比▲2.7%の10万6264円と前年同月を下回っています。

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 形態別にみると一般労働者は前年同月比▲2.5%と前月(▲2.9%)から下げ幅を縮小、4か月連続で前年同月を下回りました。所定内給与(▲0.5%)は前月(▲0.2%)から下げ幅を拡大、所定外給与(▲17.8%)は前月(▲15.2%)から下げ幅を縮小、特別給与(▲3.7%)は前年同月を下回っています。
 一方、パートタイム労働者は前年同月比+0.2%と前月(+0.9%)から鈍化しました。所定内給与(+0.7%)が5か月ぶりに前年同月を上回り、所定外給与(▲16.9%)も前月(▲24.1%)から下げ幅を縮小、特別給与(+0.1%)は前年同月を上回っています。

 業種別にみると「不動産・物品賃貸業」(+10.2%)や「教育、学習支援業」(+4.0%)などが前年同月を上回ったのに対し「生活関連サービス等」(▲7.8%)や「鉱業、採石業」(▲6.5%)、「飲食サービス業等」(▲6.5%)、「複合サービス業」(▲5.6%)、「製造業」(▲4.9%)などが前年同月を下回っています。

 労働時間をみると総実労働時間は前年同月比▲2.7%の140.2時間と前月(▲4.0%)から下げ幅を縮小しました。所定内労働時間(▲1.7%)が前月(▲2.4%)から下げ幅を拡大、所定外労働時間(▲16.2%)も前月(▲23.9%)から下げ幅を縮小しています。
 形態別にみると一般労働者は前年同月比▲3.0%の162.2時間と前月(▲4.0%)から下げ幅を縮小しました。所定内労働時間(▲1.7%)が前月(▲2.2%)から下げ幅を縮小、所定外労働時間(▲16.9%)も前月(▲24.1%)から下げ幅を拡大しています。
 一方、パートタイム労働者も前年同月比▲3.3%の81.5時間と前月(▲6.0%)から下げ幅を縮小しました。所定内労働時間(▲2.9%)は前月(▲5.6%)から下げ幅を拡大、所定外労働時間(▲16.7%)は前月(▲20.9%)から下げ幅を縮小しています。

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 業種別にみると「生活関連サービス等」(▲12.6%)や「飲食サービス業等」(▲9.3%)、「製造業」(▲5.4%)、「鉱業、採石業」(▲4.6%)、「運輸業、郵便業」(▲4.0%)などが前年同月を下回っています。

 常用雇用をみると労働者総数は前年同月比+0.6%の5135万3000人と前月と一致しました。一般労働者が前年同月比+1.6%の3554万7000人と前月(+1.5%)から加速、パートタイム労働者は前年同月比▲1.4%の1580万6000人と前月(▲1.5%)から下げ幅を縮小しています。

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 業種別にみると「教育、学習支援業」(+3.4%)や「情報通信業」(+2.4%)、「建設業」(+1.9%)、「学術研究等」(+1.5%)などが前年同月を上回ったのに対し「鉱業、採石業」(▲2.2%)や「金融業、保険業」(▲1.8%)などが前年同月を下回っています。

 最後に名目賃金から物価変動の影響を取り除いた実質賃金をみると現金給与総額は前年同月比▲1.8%と前月(▲2.1%)から下げ幅を縮小しました。またブレが大きい賞与など特別給与を除いた定期給与も前年同月比▲1.4%と前月(▲1.6%)から下げ幅を縮小しています。

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 今後ですが労働時間は徐々に下げ幅を縮小していますが新型コロナウイルス感染拡大が続いていることなどから持ち直しは緩やかなものとなっており前年並みになるにはまだ時間がかかりそうです。また雇用者数も企業の業績悪化や社会的距離の確保などの要因で持ち直しにくい状態が続きそうです。
 以上のことから給与は定期給与の部分では前年同月を下回りやすく、労働時間の影響を受ける所定外給与、業績の影響を受ける特別給与も前年同月を下回る状況が続きそうです。
 物価上昇率は0%近傍で推移しており実質賃金は前年同月を1%以上下回る状況が続き、消費支出は抑制に動きやすいように見えます。

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26 9月

アメリカ8月新築住宅販売戸数を振り返る

アメリカ8月新築住宅販売戸数
 米商務省が24日に8月の新築住宅販売戸数(企業が新築住宅を販売した戸数)を発表。

 8月の新築住宅販売戸数(季節調整値)は前月比+4.8%の年率換算101万1000戸。前月は96万5000戸。

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 詳細は米国勢調査局で確認できます。

 8月の新築住宅販売戸数は前月比+4.8%の年率換算101万1000戸と4か月連続で増加しました。住宅ローン金利が低水準で推移するなか南部を中心に新型コロナウイルス感染拡大により高収入者を中心に郊外の高額住宅の需要が強まり、市場予想(89万8000戸)を大きく上回っています。

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 販売戸数を地域別にみると「中西部」(▲2.7万戸)、「西部」(▲0.4万戸)が減少したのに対し「南部」(+7.5万戸)が4か月連続で増加、「北東部」(+0.2万戸)も増加しています。

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 在庫戸数は前月比▲3.1%の28万2000戸と5か月連続で減少しました。在庫戸数が減少、販売戸数が増加したため販売戸数に対する在庫割合を示す供給月数は前月から▲0.3か月の3.3か月となり、適正水準とされる6か月を大きく下回っています。

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 販売価格は中央値が前年同月比▲4.3%の31万2800ドルと4か月ぶりに前年同月を下回りました。一方、平均値は前年同月比▲6.0%の36万9000ドルと3か月ぶりに前年同月を下回りました。

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 今後ですが雇用情勢が思わしくないものの住宅ローン金利が低水準を維持されているほか、新型コロナウイルスの感染拡大により感染を避けるため高収入者による郊外の高級住宅の購入を希望する動きが広がっており、低価格帯を除いた価格帯で販売戸数の増加が続きそうです。

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26 9月

ドイツ9月IFO企業景況感指数を振り返る

【ドイツ9月IFO企業景況感指数】
 ドイツのIFO経済研究所が24日に9月の景況動向調査(9000社を対象に景況に関する調査)を発表。

 9月の企業景況感指数(業況)は前月から+0.9ptの93.4(2015年=100)。

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 詳細はIFO経済研究所で確認できます。

 9月のIFO企業景況感指数は前月から+0.9ptの93.4と5か月連続で上昇しました。貿易相手国の経済活動再開に伴い製造業を中心に上昇したものの国内でウイルス感染再拡大に伴い小売業が冴えず、市場予想(93.8)を下回っています。

 構成指数をみると足元の景況を示す現況指数は前月から+1.3ptの89.2と4か月連続で上昇、半年程度先の見方を示す期待指数は前月から+0.5ptの97.7と5か月連続で上昇しました。

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 現況指数を産業別にみると輸出が堅調だったため「製造業」(▲16.8)が前月から+7.5ptと3か月連続で持ち直しているほか「商業」(+10.2)が前月から+4.0ptと3か月連続で上昇、「建設業」(+26.1)が前月から+3.5ptと4か月連続で上昇しています。「サービス業」(+10.8)も5か月連続で上昇していますが前月から+0.5ptと小幅にとどまっています。

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 期待指数を産業別にみると「製造業」(+17.6)が前月から+2.9ptと5か月連続で上昇したほか、「商業」(▲9.1)が前月から+6.2ptと2か月ぶりに上昇、「建設業」(▲17.2)が前月から+3.1ptと4か月連続で上昇しています。一方、「サービス業」(+3.2)は前月から▲1.7ptと5か月ぶりに低下しています。

2020092410

 今後ですが製造業は堅調な輸出を背景に上昇しそうですが貿易相手国で新型コロナウイルス感染再拡大により封鎖措置が再開するところがあり一進一退が予想されます。小売業やサービス業は新型コロナウイルス感染の再拡大を抑えられるかどうか、そして雇用維持措置や付加価値税の税率引き下げが功を奏することが出来るかどうかになりますが冬に向かい厳しい状況となりそうに見えます。

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