satoki_segawa

こぼれおちるもの

個人的な経済指標観測と実践している投資状況のメモです。

2019年08月

31 8月

オーストラリア第2四半期民間新規設備投資を振り返る

【オーストラリア第2四半期民間新規設備投資】
 オーストラリア統計局が29日に第2四半期の民間新規設備投資を発表。

 第2四半期の民間新規設備投資(実質・季節調整済)は前期比▲0.5%の292億2800万豪ドル。前期は▲1.3%。

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 詳細はオーストラリア統計局で確認できます。

 第2四半期の民間新規設備投資は前期比▲0.5%の292億2800万豪ドルと2四半期連続で減少しました。鉱業や製造業が増加したのに対しその他産業が減少、市場予想(+0.5%)を下回っています。

 産業別にみると「鉱業」(+1.7%)が80億2200万豪ドルと5四半期ぶりに増加、「製造業」(+8.5%)が23億6100万豪ドルと3四半ぶりに増加したのに対し鉱業や製造業を除く「その他産業」(▲2.4%)が188億4500万豪ドルと2四半期連続で減少しています。

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 資産別にみると「建築・構造物」(▲3.3%)が150億6800万豪ドルと2四半期連続で減少したのに対し「設備・機械」(+2.5%)は141億6000万豪ドルと2四半期ぶりに増加しています。

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 続いて設備投資計画をみると2018-2019年度は前年度比+2.3%の1221億1900万豪ドルと前回調査(+3.8%)から鈍化しました。
 一方、2019-2020年度については前年度比+10.7%の1134億400万豪ドルと前回調査(+12.3%)から鈍化しています。

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 今後ですが第2四半期は産業別にみると建設業や運輸業など一部業種が減少しましたが資産別にみると設備・機械への投資は大きく伸びており、設備投資計画も前回調査からは鈍化したものの一定の伸びは維持していることから、設備投資自体は持ち直しの動きが出てきているようです。
 ただ海外経済の鈍化や米中間の貿易摩擦など企業は景況を楽観しにくく、投資額の増額は今しばらくは限定的になりそうです。

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31 8月

アメリカ8月CB消費者信頼感指数を振り返る

【アメリカ8月CB消費者信頼感指数】
 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が27日に8月の消費者信頼感指数(消費者の態度や期待の調査結果)を発表。

 8月の消費者信頼感指数は前月から▲0.7ptの135.1(1985年=100)。前月は+11.5pt。

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 詳細はコンファレンス・ボードで確認できます。

 8月の消費者信頼感指数は前月から▲0.7ptの135.1と2ヶ月ぶりに低下しました。貿易摩擦などで先行き警戒感が強いものの雇用増加や賃金上昇が続いていることから、市場予想(129.0)を上回っています。

 足元の景況を示す現況指数は前月から+6.3ptの177.2と2ヶ月連続で上昇、半年先の景況予想を示す期待指数も前月から▲5.4ptの107.0と2ヶ月ぶりに低下しています。

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 調査内容をみると業況では現状は「良い」(39.9%→42.0%)との回答は2ヶ月連続で増加、「悪い」(11.2%→9.8%)との回答は2ヶ月ぶりに減少しました。
 先行きでは「改善する」(24.0%→20.9%)との回答は2ヶ月ぶりに減少、「悪化する」(8.4%→10.0%)との回答は2ヶ月ぶりに増加しています。

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 雇用では現状は「十分」(45.6%→51.2%)との回答は2ヶ月連続で増加、「困難」(12.5%→11.8%)との回答は2ヶ月連続で減少しました。
 先行きでは「増加する」(19.9%→19.7%)との回答は2ヶ月ぶりに減少、「減少する」(11.1%→13.6%)との回答は2ヶ月ぶりに増加しています。

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 最後に所得をみると「増加する」(24.9%→23.8%)との回答は2ヶ月ぶりに減少、「減少する」(6.6%→5.8%)との回答は3ヶ月連続で減少しました。

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 今後ですが現状については雇用情勢が堅調なことから楽観的な見方が広がった一方、先行きについては海外経済の減速や貿易摩擦などにより警戒感が広がったようです。とはいえ楽観的な見方は依然として大勢を占めており、消費支出は様々な要因でぶれつつも緩やかに増加が続きそうです。
 もっとも収入の明るい見通しに依存している部分が大きくなっているように見えて、雇用情勢が悪化に転じると急速に悪化しそうに見えますが…。

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30 8月

ドイツ第2四半期国内総生産改定値を振り返る

【ドイツ第2四半期国内総生産改定値】
 ドイツ連邦統計庁が27日に第2四半期の国内総生産(国内で産出された付加価値額)・改定値を発表。

 第2四半期の国内総生産・改定値は前期比▲0.1%。前期は+0.4%。

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 詳細はドイツ連邦統計庁で確認できます。

 第2四半期の国内総生産・改定値は前期比▲0.1%と速報値から変化はなく3四半期ぶりにマイナス成長となりました。輸出が減少したほか投資も減少、個人消費も鈍化しており外需、内需ともに厳しい状況となっています。

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 内需をみると民間消費支出(+0.1%)は3四半期連続で増加しましたが前期(+0.8%)から鈍化しました。一方、政府消費支出(+0.5%)も前期(+0.8%)から鈍化しています。

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 総投資(+1.4%)は2四半期ぶりに増加しましたが在庫変動を除く総固定資本形成(▲0.1%)は12四半期ぶりに減少しました。
 種類別でみると機器設備投資(+0.6%)が10四半期連続で増加したのに対し住宅を含む建設投資(▲1.0%)は7四半期ぶりに減少しています。
 部門別では政府部門(+4.6%)が2四半期連続で増加したのに対し民間部門(▲0.7%)は12四半期ぶりに減少しています。

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 外需をみると輸出(▲1.3%)は3四半期ぶりに減少、輸入(▲0.3%)も5四半期ぶりに減少しました。内訳をみると輸出では財(▲1.8%)が3四半期ぶりに減少、輸入では財(▲0.4%)が12四半期ぶりに減少しています。

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 今後ですが個人消費をみると堅調な雇用情勢のなかでわずかな増加に、消費者信頼感指数の動きを見ると景況は踏みとどまっているようですが見通しは悪化しており大きな伸びは期待できません。一方、投資は貿易摩擦により外需が期待しにくいことから慎重になりやすく設備投資はプラス圏を維持しそうですが、建設投資は持ち直すかどうか微妙な情勢です。
 また輸出は米中間の貿易摩擦やイギリスのEU離脱問題の推移を見る限り、もう一段厳しくなるように見えてこちらもプラス寄与は期待しにくく、第3四半期もマイナス成長となる可能性は高いように見えます。

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29 8月

アメリカ7月耐久財受注を振り返る

【アメリカ7月耐久財受注】
 米商務省が26日に7月の耐久財受注を発表。

 7月の耐久財受注額(以下、季節調整値)は前月比+2.1%の2503億8000万ドル、前月は+1.8%。

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 詳細は米商務省で確認できます。

 7月の耐久財受注額は前月比+2.1%と2ヶ月連続で増加しました。しかしブレが大きい輸送機器を除くと3ヶ月ぶりに減少しています。一方、耐久財出荷額も前月比▲1.1%と3ヶ月ぶりに減少しました。

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 ブレが大きい輸送機器を除く耐久財受注額(コア耐久財)は前月比▲0.4%の1640億5500万ドルと3ヶ月ぶりに減少しました。内訳を見ると「輸送機器」(+7.0%)が2ヶ月連続で減少、「電気機器・家電製品」(+1.1%)が7ヶ月連続で増加したのに対し「一次金属」(▲1.0%)が2ヶ月ぶりに減少、「金属加工」(▲0.9%)が4ヶ月ぶりに減少しています。

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 また資本財の受注額は前月比+6.2%と2ヶ月連続で減少しました。うち機器設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財受注額(コア資本財)は前月比+0.4%の696億5800万ドルと3ヶ月連続で増加しています。

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 今後ですが耐久財全体の受注額は増加したもののブレが大きい輸送機を除くと減少、長い目で見ると横ばいでの推移、出荷も4ヶ月ぶりにですが減少、需要は強くなさそうで一進一退が続きそうです。
 一方、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財も3ヶ月連続で増加したもののこちらも出荷が減少しており設備投資は引き続き軟調な模様です。
 今のところ米中間の貿易摩擦が何かしらの決着が見られるまでは横ばいもしくは若干減少するように見えます。
 
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29 8月

今週の経済指標(8月25日-31日)

【主な経済指標:注目度5段階】
■25日(日)
なし

■26日(月)
★☆☆☆☆ ニュージーランド:貿易収支
★☆☆☆☆ シンガポール:鉱工業生産
★★★☆☆ 日本:景気動向指数-改定
★★★★☆ ドイツ:IFO企業景況感調査
★☆☆☆☆ 香港:貿易収支
★★★★☆ アメリカ:耐久財受注

■27日(火)
★★★☆☆ 日本:企業向けサービス価格指数
★★★★☆ ドイツ:国内総生産-改定
★★☆☆☆ フランス:消費者信頼感指数
★☆☆☆☆ フランス:企業景況感指数
★★★☆☆ アメリカ:FHFA住宅価格指数
★★★☆☆ アメリカ:S&Pケースシラー住宅価格指数
★★☆☆☆ アメリカ:リッチモンド連銀製造業景況指数
★★★★☆ アメリカ:CB消費者信頼感指数

■28日(水)
★★★☆☆ ドイツ:GfK消費者信頼感指数
★☆☆☆☆ ドイツ:輸入物価指数

■29日(木)
★☆☆☆☆ ニュージーランド:企業景況感指数
★★★☆☆ オーストラリア:民間新規設備投資
★★★★☆ 日本:消費動向調査
★★☆☆☆ フランス:消費支出
★★★☆☆ フランス:国内総生産-改定
★☆☆☆☆ トルコ:貿易収支
★★★☆☆ ドイツ:失業率
★★★☆☆ ドイツ:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ ブラジル:国内総生産
★☆☆☆☆ カナダ:経常収支
★★★★★ アメリカ:国内総生産-改定
★★☆☆☆ アメリカ:卸売在庫
★★☆☆☆ アメリカ:住宅販売保留指数

■30日(金)
★☆☆☆☆ ニュージーランド:住宅建築許可件数
★★★☆☆ 韓国:鉱工業生産
★★☆☆☆ 韓国:サービス業生産高
★★☆☆☆ 韓国:小売売上高
★★☆☆☆ イギリス:GfK消費者信頼感指数
★★★★☆ 日本:労働力調査
★★★★☆ 日本:一般職業紹介状況
★★★★☆ 日本:商業動態統計-速報
★★★★★ 日本:鉱工業指数-速報
★★☆☆☆ 韓国:政策金利
★★☆☆☆ オーストラリア:住宅建築許可件数
★★★☆☆ 日本:住宅着工件数
★★★☆☆ ドイツ:小売売上高
★★☆☆☆ イギリス:ネーションワイド住宅価格指数
★☆☆☆☆ フランス:生産者物価指数
★★★☆☆ フランス:消費者物価指数-速報
★☆☆☆☆ 香港:小売売上高
★★☆☆☆ イギリス:消費者信用残高
★★☆☆☆ イギリス:マネーサプライ
★★★☆☆ インド:国内総生産
★☆☆☆☆ ブラジル:失業率
★★★☆☆ カナダ:国内総生産
★☆☆☆☆ カナダ:鉱工業製品価格
★★★★★ アメリカ:個人所得・支出
★☆☆☆☆ アメリカ:シカゴPMI
★★★☆☆ アメリカ:ミシガン大学消費者信頼感指数-改定

■31日(土)
★★★★☆ 中国:製造業PMI
★★★☆☆ 中国:非製造業PMI
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