satoki_segawa

こぼれおちるもの

個人的な経済指標観測と実践している投資状況のメモです。

2017年11月

30 11月

アメリカ10月新築住宅販売戸数を振り返る

【アメリカ10月新築住宅販売戸数】
 米商務省が27日に10月の新築住宅販売戸数(企業が新築住宅を販売した戸数)を発表。

 10月の新築住宅販売戸数(季節調整値)は前月比6.2%増の年率換算68万5000戸。前月は64万5000戸(速報66万7000戸)。

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 詳細は米商務省で確認できます。

 10月の新築住宅販売戸数は前月比6.2%増の年率換算68万5000戸と2ヶ月連続で増加しました。9月の急増の反動減が予想されていましたが、全四地域で増加となり市場予想を大きく上回っています。

 販売戸数を地域別にみると「北東部」(+30.2%:1.3万戸増)や「西部」(+6.4%:1万戸)が2ヶ月連続で増加、「中西部」(+17.9%:1.2万戸増)が2ヶ月ぶりに増加したほか前月急増していた「南部」(+1.3%:0.5万戸増)も増加しました。

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 一方、在庫戸数は前月比1.4%増の28万2000戸と2ヶ月ぶりに増加しました。販売戸数、在庫戸数ともに増加したものの販売戸数の増加幅が大きく販売戸数に対する在庫割合を示す供給月数は前月から0.3ヶ月減の4.9ヶ月と適正水準とされる6ヶ月を下回っています。

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 販売価格ですが中央値は前年同月比3.3%上昇の31万2800ドルと6ヶ月連続でプラスとなりました。平均値は前年同月比13.6%上昇の40万200ドルと過去最高を記録、中央値と同じく6ヶ月連続でプラスとなっています。

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 今後ですが前月の急増にもかかわらず増加したことから住宅需要は引き続き強さを維持しており増加基調が続きそうです。ただ土地不足や労働者不足も続いていることから、緩やかな増加にとどまりそうです。


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29 11月

今週の経済指標(11月26日-12月2日)

【主な経済指標:注目度5段階】
■26日(日)
なし

■27日(月)
★★★☆☆ 日本:企業向けサービス価格指数
★☆☆☆☆ タイ:失業率
★☆☆☆☆ メキシコ:貿易収支
★★★★☆ アメリカ:新築住宅販売戸数
★★☆☆☆ アメリカ:ダラス連銀製造業景況指数

■28日(火)
★★☆☆☆ ドイツ:輸入物価指数
★★☆☆☆ スペイン:小売売上高
★☆☆☆☆ スウェーデン:貿易収支
★☆☆☆☆ スウェーデン:小売売上高
★★☆☆☆ カナダ:鉱工業生産価格
★★☆☆☆ アメリカ:卸売在庫
★☆☆☆☆ メキシコ:失業率
★★★☆☆ アメリカ:S&Pケースシラー住宅価格指数
★★★☆☆ アメリカ:FHFA住宅価格指数
★★★★★ アメリカ:CB消費者信頼感指数
★★☆☆☆ アメリカ:リッチモンド連銀製造業景況指数

■29日(水)
★★★★☆ 日本:商業動態統計-速報
★★★☆☆ フランス:国内総生産-改定
★★☆☆☆ スペイン:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ スウェーデン:国内総生産
★★★☆☆ ドイツ:消費者物価指数-速報
★★★★★ アメリカ:国内総生産-改定
★★★☆☆ アメリカ:原油在庫量

■30日(木)
★★★☆☆ 韓国:鉱工業生産
★★☆☆☆ 韓国:サービス業生産高
★★☆☆☆ 韓国:小売売上高
★★★★★ 日本:鉱工業指数-速報
★★☆☆☆ オーストラリア:HIA新築住宅販売戸数
★★☆☆☆ イギリス:GfK消費者信頼感指数
★★☆☆☆ オーストラリア:民間信用残高
★★★★☆ 中国:製造業PMI
★★★☆☆ 中国:非製造業PMI
★☆☆☆☆ タイ:鉱工業生産
★★★☆☆ 日本:住宅着工統計
★★★☆☆ ドイツ:小売売上高
★☆☆☆☆ ノルウェー:小売売上高
★★☆☆☆ イギリス:ネーションワイド住宅価格指数
★☆☆☆☆ タイ:小売売上高
★☆☆☆☆ タイ:経常収支
★☆☆☆☆ フランス:生産者物価指数
★★☆☆☆ フランス:消費者物価指数-速報
★★★☆☆ スペイン:国内総生産-改定
★★★☆☆ ドイツ:失業率
★★☆☆☆ イタリア:失業率
★★☆☆☆ スペイン:経常収支
★★☆☆☆ イタリア:消費者物価指数-速報
★★☆☆☆ ロシア:国内総生産
★★☆☆☆ インド:国内総生産
★★☆☆☆ カナダ:経常収支
★★★★★ アメリカ:個人所得・支出

■1日(金)
★★★☆☆ 韓国:国内総生産-改定
★★★☆☆ 韓国:消費者物価指数
★★★★☆ 日本:消費者物価指数
★★★★☆ 日本:家計調査
★★★★☆ 日本:労働力調査
★★★★☆ 日本:一般職業紹介状況
★★★★☆ 日本:法人企業統計
★★☆☆☆ 韓国:貿易収支
★★☆☆☆ 日本:製造業PMI
★★☆☆☆ 韓国:製造業PMI
★★★☆☆ 中国:Caixin製造業PMI
★☆☆☆☆ タイ:消費者物価指数
★★☆☆☆ スペイン:製造業PMI
★★☆☆☆ フランス:製造業PMI-改定
★★★☆☆ ドイツ:製造業PMI-改定
★★☆☆☆ イタリア:国内総生産-改定
★☆☆☆☆ ノルウェー:失業率
★★★☆☆ イギリス:製造業PMI
★★☆☆☆ ブラジル:国内総生産
★★★☆☆ カナダ:国内総生産-改定
★★★☆☆ カナダ:雇用統計
★★★☆☆ アメリカ:製造業PMI
★★★★★ アメリカ:ISM製造業景況感指数

■2日(土)
なし
27 11月

ドイツ11月IFO企業景況感指数を振り返る

【ドイツ11月IFO企業景況感指数】
 ドイツのIFO経済研究所が24日に11月の景況動向調査(7000社を対象に景況に関する調査)を発表。

 11月の企業景況感指数(業況)は前月から0.7ポイント上昇の117.5(2005年=100)。

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 詳細はIFO経済研究所で確認できます。

 11月のIFO企業景況感指数は前月から0.7ポイント上昇の117.5となりました。足元の景況が良いなか先行きについても楽観的な見方が徐々に広がっているようで市場予想(116.6)を上回っています。

 構成指数をみると足元の景況を示す現況指数は前月から0.4ポイント低下の124.4と2ヶ月ぶりに低下したのに対し、半年程度先の見方を示す期待指数は前月から1.8ポイント上昇の111.0と2ヶ月連続で上昇しています。

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 産業別にみると製造業は現況指数は足踏みしたものの期待指数が上昇、需要増から価格引き上げを計画している企業が増加しているようです。卸売業は現況指数、期待指数ともに上昇、前月から一転楽観的な見方が増加しています。
 一方、建設業は現況指数、期待指数ともに低下、ただ指数の水準は高く悪化したという感じではありません。小売業は現況指数が悪化したのに対し期待指数は上昇、現況指数はこれまでの推移を見る限りブレの範囲内と見てよさそうです。

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 今後ですが海外で様々な問題が生じていますがドイツへの影響は限定的となっている模様で先行きについて企業間では楽観的な見方が強まっていることから景況感は良好な状態を維持しそうです。

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26 11月

イギリス第3四半期国内総生産改定値を振り返る

【イギリス第3四半期国内総生産改定値】
 英国立統計局が23日に第3四半期の国内総生産(国内で産出された付加価値額)・改定値を発表。

 第3四半期の国内総生産・改定値は前期比0.4%増、前期は0.3%増。

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 他詳細は英国立統計局で確認できます。

 第3四半期の国内総生産・改定値は前期比0.3%増と速報値と一致、前期(0.3%増)から加速しました。輸出が減少したほか投資が伸び悩んだものの個人消費が加速しています。

 供給側をみると「建設業」(▲0.9%)が3四半期連続で減少したのに対し「鉱工業」(+1.1%)が2四半期ぶりに増加、「サービス業」(+0.4%)が前期の伸びと一致しています。
 細かくみると鉱工業では「鉱業・採掘業」(+2.1%)が2四半期連続で増加、「製造業」(+1.1%)は2四半期ぶりに増加しています。サービス業では「卸売業、小売業」(+0.5%)が2四半期連続で増加、「学術研究・専門サービス業」(+1.2%)が2四半期ぶりに増加しています。

 需要側をみると消費では民間消費支出(+0.6%)が前期(+0.2%)から加速、11四半期連続で増加したほか政府消費支出(+0.3%)も前期(+0.1%)から加速、4四半期連続で増加しました。民間消費は自動車販売が持ち直したことが影響したようです。

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 投資を示す総固定資本形成(+0.2%)は前期(+0.6%)から鈍化したものの6四半期連続で増加、うち民間設備投資(+0.2%)も前期(+0.5%)から鈍化しましたが3四半期連続で増加しました。EU離脱決定直後の先行き不透明感もあってか設備投資は一進一退となっています。

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 外需では輸出(▲0.7%)が2四半期ぶりに減少しました。財輸出(▲1.8%)が3四半期ぶりに減少しています。
 一方、輸入(+1.1%)は3四半期連続で増加しました。財輸入(+1.9%)が前期(+0.4%)から加速、2四半期連続で増加しています。
 輸出が減少したのに対し、輸入が増加したため純輸出(▲0.5)は国内総生産にマイナス寄与となっています。

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 今後ですが消費は物価上昇の一方で賃金は伸び悩む模様で抑制されやすいと考えられ、投資もEU離脱による不透明感などから引き続き控え気味で推移、輸出は幾分増加しそうなため成長率は0%台前半で推移しそうです。

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26 11月

台湾10月鉱工業生産を振り返る

【台湾10月鉱工業生産】
 経済部が23日に10月の鉱工業生産(事業所の生産状況)を発表。

 10月の鉱工業生産は前年同月比2.85%増、前月は4.77%増。
 
2017112306

 詳細は経済部で確認できます。

 10月の鉱工業生産は前年同月比2.85%増と前月(4.77%増)から上げ幅を縮小しました。主力の製造業が前月から上げ幅を縮小したほか電力・ガスも前月から下げ幅を拡大しています。

 季節調整値でみると前月比1.93%と3ヶ月ぶりに減少したものの需要は強い状態が維持されているように見えます。

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 生産の内訳をみると9割を占める製造業の生産は前年同月比3.10%増と前月(4.80%増)から上げ幅を縮小したものの18ヶ月連続でプラスとなりました。一方、5%弱を占める電気・ガスは前年同月比3.41%減と前月(2.20%減)から下げ幅を拡大、17ヶ月連続でマイナスとなっています。

 製造業生産の内訳をみると3割を占める「電子機器」(▲1.68%→+7.63%)がプラスに転じたのに対し「基礎金属」(+10.01%→▲8.44%)や「情報通信機器」(+1.60%→▲2.03%)がマイナスに転じています。

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 今後ですが輸出受注をみると前年同月比9.2%増と前月(6.9%増)から加速、前年の動きを考えると一定の伸びを維持しているとみられます。製造業の生産は当面、電子部品や一般機械を中心に緩やかな増加が続くと見てよさそうです。

2017112309

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