satoki_segawa

こぼれおちるもの

個人的な経済指標観測と実践している投資状況のメモです。

2013年08月

31 8月

韓国7月鉱工業生産を振り返る

【韓国7月鉱工業生産】
 韓国統計局が29日に7月の鉱工業生産を発表。

 7月の鉱工業生産は前月比0.1%低下の105.5、前月は0.6%低下。

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 鉱工業生産を業種別にみると鉱業は前月比19.3%上昇の110.1、前月は15.6%低下。製造業は同0.2%低下の105.3、前月は0.5%上昇。公益は同1.2%上昇、前月は3.0%上昇。

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 製造業の生産を業種別にみると半導体・部品(前月比5.8%増)や食料品(2.6%増)などが上昇した一方で、自動車(6.4%減)や機械設備(5.5%減)、石油精製(3.9%減)などが低下。

 出荷を業種別にみると自動車(3.9%減)や石油精製(5.3%減)、機械設備(5.4%減)など全体的に低下したため製造業全体では前月比1.3%減、前月は1.3%増。

 詳細は韓国統計局で確認できます。

 7月の鉱工業生産は前月比0.1%減、鉱工業生産の大部分を占める製造業は同0.2%減とともに2ヶ月ぶりの低下となりました。自動車や機械設備の生産低下が要因で自動車製造では労働組合のストライキがあった模様です。

 今後ですが生産の下押し圧力はやや和らいでいるものの中国など海外経済の回復は遅れ、内需も期待しづらい状況が続いていますので、当面生産が上向くとは予想しづらいです。


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31 8月

オーストラリア第2四半期民間新規設備投資を振り返る

【オーストラリア第2四半期民間新規設備投資】
 オーストラリア統計局が28日に第2四半期の民間新規設備投資を発表。

 第2四半期の民間新規設備投資(実質、季節調整済)は前期比4.0%増の400億600万豪ドル。

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 種類別にみると建設・構築物投資は同7.1%増の258億1800万豪ドル、工場・機器設備投資は同1.2%減の141億8900万豪ドル。
 産業別にみると鉱業が前期比6.4%増の234億900万豪ドル、製造業が同8.9%減の22億600万豪ドル、その他が同2.4%増の143億9100万豪ドル。

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 詳細はオーストラリア統計局で確認できます。

 第2四半期の民間新規設備投資は前期比4.0%増と3期ぶりの増加となりました。市場予想(1.0%増)を大きく上回りましたが、内容をみると種類別では建設・構築物が前期比7.1%増、産業別では鉱業が同6.4%増となっており、設備投資の増加は鉱業に限定されています。

 2013年度の設備投資額は1605億豪ドルと鉱業(前年同期比15.5%増)を要因に前年度から増加となりました。一方で2013-14年度の設備投資見通しは1592億豪ドルとなっており、前年度同時期の見通しを下回る見通しとなっています。

 今後ですが設備投資額の見通しが引き続き今年度を下回っており、企業の設備投資は抑制される傾向が続いていると考えられます。国内経済の景気減速は続いていると見て良さそうです。


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30 8月

7月小売業販売額を振り返る

【7月小売業販売額】
 経済産業省が29日に7月の商業販売統計速報を発表。

 7月の商業販売額は前年同月比1.3%増の39兆150億円。
 産業別でみると卸売業は前年同月比2.1%増の27兆2720億円、小売業は同0.3%減の11兆7430億円。

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 小売業を業種別でみると各種商品は前年同月比1.2%減の1兆1130億円、織物・衣服・身の回りは同5.0%増の9610億円、飲食料品は同1.1%増の3兆7450億円、自動車は同6.2%減の1兆4380億円、機械器具は同7.4%減の6450億円、燃料は同7.9%増の1兆930億円、医薬品化粧品は同0.9%増の7460億円、その他は0.7%減の2兆20億円。
 
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 大型小売店販売額は前年同月比0.7%減の1兆7127億円。
 商品別でみると衣料品が前年同月比6.2%減、飲食料品が同1.7%増、その他が同0.7%減。

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 うち百貨店販売額は前年同月比2.7%減の6041億円。
 商品別でみると主力の衣料品が前年同月比6.3%減、飲食料品は同1.6%減、その他が同2.8%増。

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 うちスーパー販売額は同0.4%増の1兆1084億円。
 商品別でみると衣料品が前年同月比8.4%減、主力の飲食料品が同2.6%増、その他が同2.7%減。

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 小売業販売額のうちコンビニエンスストア販売額は前年同月比4.8%増の9014億円。
 商品別でみるとファーストフード・日配食品が前年同月比7.6%増の3194億円、加工食品が同3.5%増の2490億円、非食品が同1.3%増の2889億円、サービスが同16.6%増の441億円。

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 詳細は経済産業省で確認できます。

 7月の小売業販売額は前年同月比0.3%減と3ヶ月売りの減少となりました。業種別でみると好調な織物・衣服・身の回り品、季節要因があった医薬品化粧品、ガソリン価格上昇により燃料などが増加する一方、エコカー補助金の影響で自動車が同6.2%減、前月増加していた機械器具が販売減となり全体を下押ししました。

 大型小売店をみると百貨店は主力の衣料品が落ち込み3ヶ月ぶりの減少になりました。スーパーも衣料品が落ち込みましたが、主力の飲食料品が好調だったことから3ヶ月連続の増加となっています。
 コンビニは弁当など食品やチケットなどサービスの売上が好調で5ヶ月連続の増加に。

 今後について予想より衣料品が落ち込んだほか、機械器具が弱い動きになるなどから消費マインドは多少弱くなったように思いますが、豪雨など天候悪化の要素もありこのまま落ち込むとも考えにくいです。

 小売業販売額は所得増などへの期待から底堅く推移すると予想しますが、所得増が目に見えてこない場合は来年以降、販売額は下押しされやすくなると考えます。


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30 8月

韓国7月経常収支を振り返る

【韓国7月経常収支】
 韓国銀行は28日に7月の経常収支を発表。

■原数値
 7月の経常収支は67億7120万ドルの黒字、前月は72億3730万ドルの黒字。
 貿易収支は56億7850万ドルの黒字、前月は50億2480万ドルの黒字。輸出は前年同月比3.8%増の483億9210万ドル、輸入は同3.5%増の427億1360万ドル。
 サービス収支は3億5700万ドルの黒字、前月は11億8380万ドルの黒字。
 所得収支は7億7650万ドルの黒字、前月は9億5720万ドルの黒字。
 二次所得収支は4080万ドルの赤字、前月は7150万ドルの黒字。

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■季節調整値
 7月の経常収支は49億6900万ドルの黒字、前月は47億8590万ドルの黒字。
 貿易収支は39億2410万ドルの黒字、前月は28億8690万ドルの黒字。輸出は前月比3.1%増の483億9210万ドル、輸入は同0.9%増の427億1360万ドル。
 サービス収支は3億5300万ドルの黒字、前月は10億7210万ドルの黒字。
 所得収支は6億6370万ドルの黒字、前月は7億4730万ドルの黒字。
 二次所得収支は2840万ドルの黒字、前月は7970万ドルの黒字。

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 詳細は韓国銀行で確認できます。

 7月の経常収支(季節調整済)は49億6900万ドルの黒字と前月から黒字幅を拡大しました。拡大したのは輸出・輸入共に伸びたものの輸出が前月比3.5%増と輸入の伸びを大幅に上回り、貿易収支の黒字幅が拡大したためです。

 一方でサービス収支は輸送収支の黒字幅が減少、旅行収支の赤字幅が拡大したため黒字幅は縮小しています。また所得収支も投資収益が減少したため黒字幅が縮小しています。

 今後ですが貿易収支は黒字を維持しそうで当面経常収支は黒字を維持すると思います。ただウォン高や電力危機などで生産拠点を海外に移すなどの動きにより輸出が減少する可能性があり注意は必要です。


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29 8月

アメリカ8月CB消費者信頼感指数を振り返る

【アメリカ8月CB消費者信頼感指数】
 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が27日に8月の消費者信頼感指数を発表。

 8月の消費者信頼感指数は前月比0.5ポイント上昇の81.5(1985年=100)、前月は81.0(速報値80.3)。
 現況指数は前月比2.9ポイント低下の70.7、前月は73.6(速報値73.6)。
 期待指数は前月比2.7ポイント上昇の88.7、前月は86.0(速報値84.7)。

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■現況調査
 業況が良いとの回答は前月比2.4%ポイント低下の18.4%、悪いは同0.1%ポイント低下の24.8%。
 雇用を十分との回答は前月比0.9%ポイント低下の11.4%、不十分は同3.1%ポイント上昇の55.6%、就職困難は同2.2%ポイント低下の33.0%。

■期待(6か月先)調査
 業況が改善するとの回答は前月比0.2%ポイント上昇の20.1%、悪化するは同0.2%ポイント低下の11.1%。
 雇用が改善するとの回答は前月比0.9%ポイント上昇の17.6%、悪化するは同0.4%ポイント低下の17.3%。
 収入が増加するとの回答は前月比1.7%ポイント上昇の17.4%、減少するは同0.2%ポイント低下の13.5%。

■物価上昇率 
 前月比0.1%ポイントの5.5%上昇。

 詳細はコンファレンス・ボードで確認できます。

 8月の消費者信頼感指数は81.5と7月(81.0)から上昇し、市場予想(79.0)を上回りました。現在の状況を示す現況指数は低下し、半年後の先行き見通しを示す期待指数は上昇となり、前月から一転し先行きの見通しが強くなりました。

 現況調査の結果をみると業況は明確に悪化しましたが、雇用は十分が低下したものの就職困難も低下しており、業況ほど悪化していません。一方、期待調査は業況・雇用・収入のすべてが改善しており、特に収入増加の見通しが広がっています。

 足元では景気は悪化したがそこまで悪くはなく、改善していくとの見方が多いようですがその理由は他の経済指標を見た限りは不明です。また先日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数・速報が悪化しており整合性がないのも気になるところです(信頼性はCB消費者信頼感指数の方が上ですが)。
 
 今後ですが今回の指数を信じれば消費者のマインドは底堅く、先行きの見通しが明るいことから現水準を維持しそうです。ただ上記のように指数の動きに理解できない部分もあり、自信はいつも以上にありません。

 
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